拒否させてOKさせる!? (後編)

 


あなたが「就職面接」か「合コン」というような状況で、初対面の場合に相手に強く自分を印象付けたいと思ったら、まず「僕、最近心理学を学んでるんです」と言ってください。 これはウソじゃありません。だって実際、この心ブログを読んでいるんですから。

 

 こういえば、相手は確実に興味を引かれ、ほとんど必ず、こう聞いてくるはずです。

「へえ、じゃあ何か1つ教えてよ」

 

 「僕は心理学を学んでいるんだ」と言ったときに、実際にこんな状況になった方っていませんか? そんなとき、とっさに何も思いつかなかった人が大半ではないでしょうか。

 

 私が勧めるのは、こんな答え方です。

 

 合コンなら、そう聞いた女性(もしくは男性)にこう言ってみてください。

「じゃ、僕(私)と結婚しない?」

 

 就職の面接なら、

「分かりました。じゃあ僕を合格にしてくれませんか?」

 

 すると相手は面食らうはずです。

「え、え……!?」

 

 そこであなたはこう言うのです。

「……分かった、ダメなんだね。じゃあかわりに握手してくれる?」

「ダメですか? じゃあ、かわりに握手してください」

 

 すると相手は「…あ、それくらいなら…」と、OKしてくれるはずです。

 ここであなたは間髪いれず、こう言うのです。

 

「こういう風に、大きな頼みを断ると、後ろめたさから次の小さな頼みをOKしちゃうのを、心理学で『ドア・イン・ザ・フェイス』って言うんです」

 

 このタネ明かしに、さきほどの「結婚宣言」や「就職させろ宣言」によって張り詰めた雰囲気も、大きく和らぎます。そしてその場にいる全員(特に言われた相手)にあなたを強く印象付けることができるのです。それにこれは相手から「1つ教えてよ」と頼まれたからやっていること。そう考えれば、決して後ろめたさはないはずです。

 

 また実際に握手することで肌のぬくもりを伝えると、相手の親近感が強まることも分かっています。これは相手には教えないウラの心理効果。二重の意味で、相手はあなたに親しみを感じるのです。

 

 

 この例は取引先や同僚や上司との飲み会でも同じです。相手に強く自分を印象付けたいと思うのならすぐに「僕、最近心理学を学んでるんです」。

 相手が同じように、「へえ、何か教えてくれるかい?」と言うなら、

「じゃ、まず僕を次の部長にしてくれますか?」

「今度、大口の取引を任せてくれますか?」

 相手が驚き、渋ったら、後は同じように「じゃあ握手を……」と言ってから「ドア・イン・ザ・フェイス」のタネ明かしです。どんな場所でも応用できるので、試してみてくださいね。

 

 

 よって今回の話をまとめるなら、

 「どんな心理テクニックも、とにかく使うことが大切! 相手に強く自分のことを印象付けたいのなら、『最近、心理学を学んでるんです』といい、『何か1つ……』と言われたら、とっても大きな要求をして、困らせた後に『握手』! そしてすぐに『ドア・イン・ザ・ フェイス』のタネ明かしをすること!」

 これこそがスーパーメソッド「ハンドオープン・ドア」!

 

 握手をしたら、マジックのタネ明かしのようにドア・イン・ザ・フェイスをオープンに教えてあげること。 これだけで相手の心のドアを、確実に開くことができるんですよ。

 

 

 

 どんな人でも、心理テクニックを使おうと思うときに無意識のうちに罪悪感を感じることがあります。でも私は、テクニックを使うのを悪いことだとは思いません。

 

 だって、どんな理由があっても、根本にあるあなたの気持ちはホンモノのはず。それなら、何もためらうことはないんですよ。